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「スマートフォン」と「モバイルエンジン」

2011/05/20 作成者:Jiro Kinoshita

スマートフォンという言葉が浸透しつつある今日この頃、多くの人が「携帯電話」の持っていた役割がスマートフォンに移行していくと考えつつありますよね。

このWEBサイトがちょうどその過渡期に生まれたものである以上、WEBサイトのネーミングの際に「スマートフォン(スマホ?スマフォ?)」にちなんだものが候補として検討されるのはごく自然なことかもしれません。確かに実際そういう案もいくつかありました。

しかしながらよくよく考えてみると、「スマートフォン」という言葉はもうすぐ無くなってしまうのかしれません。
この言葉が使われるようになった当時とは、恐らくは随分と私たちを取り巻くコンピューター事情が大きく変わってきているからです。

新しい言葉は既存の何かとの対比関係で生まれることが多いですよね。
元々携帯情報端末(PDA)と電話の融合という意味合いをもつ海外由来のこの言葉ですが、携帯電話が当たり前のように浸透しつつあった当時、

電話「以外」のことがたくさん出来る優れもの"電話"

というニュアンスでもって、私たち大衆はその概念を受け入れていたと記憶しています。少なくとも国内では、そういう戦略でないと新しいニーズを開拓することができなかったのかもしれません。

そして時が過ぎて現在、
電話とPDAとしての機能、さらに無線インターネット、AVプレーヤー、これらの機能がすべてオールインワンで1台でできることが当たり前になろうとしています。

果たして「スマートフォン」という呼ばれ方が今後もしっくりとくるでしょうか。

もしかして、「電話」をベースに情報端末を設計する時代の終わりと共に、
「スマートフォン」という言葉がその役目を終える時がいずれ来るのではないでしょうか。

電話がすでに携帯型コンピューターのたった1つの機能でしかないとすれば・・・・?
または電話が必須ではなくなるほど、リアルタイムメッセンジャーの機能が浸透したら・・・?

それらは案外そう遠いことではなくて、
小型の携帯型コンピュータが身の周りの多くのものを制御して、電話というヘッドセット付端末機を従えるという「主従関係」が当たり前になる未来がもうすぐそこまでやってきているのかもしれません。

「MobileEngine」WEBサイトは、スマートフォンブームのために作られた情報WEBサイトかもしれません。もちろんきっかけとしてはあると思いますが、でも目的はきっとそれだけじゃダメなんだろうなって思います。

そんなわけで、
私たちにとって身近な言葉の中から、
少しでも先の、ささやかな未来の広がりをイメージして、より広い言葉の概念をもった

モバイル(移動性・携帯性・機動性)」

という言葉を、今回のWEBサイトのタイトルとして選んでみたわけです。

*********余談ですが***********

ゆくゆくは
コンシューマーコンピューター = 移動性コンピューターのこと

という暗黙の常識が浸透する時代がやってくるかもしれません。

その時にはやっぱり、「モバイル」という言葉すらすでに時代遅れのものになっているのでしょう。
据置型コンピューター、という対比させる存在がいなくなるからです。

そこまで先を想像できるか?というと、
やっぱり十分想像できてしまうくらい、
私たちは今、コンピューター史上過去に類をみない激動の時代に生きているのだと思います。

「モバイル」という言葉が死語となるまでこのWEBサイトが続いてるかどうかについては、正直「とっくに無くなっているんだろうな」とは思いますが、

少なくともこの同じ時代を歩む皆さんたちと、いずれか昔を懐かしむための言葉としては取っておきたいものですね。